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♪日々、コレ、ちえぞう♪

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「ぼくらが旅に出る理由」を2回歌った日にオザケンのライブに行けた。2012年。旅をしたい、もっと。 ↓ ローテンブルグで出会ったにゃんこ☆ ↓

2か月

今日で、震災から2か月経ちます。

まだ、時間の流れが歪んでいる、と、いうのか…あぁ、2か月なんだ。そんな感じで。わからないんですよ、正直。時の流れ。ずーっと書いてますが。直らないですなぁ。

5月2日、3日と。
岩手の沿岸部へと行ってきました。
2日は、前に記した「復興食堂」がオープンする、大船渡へ。

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ここ、どこだか分かりますか?何の建物があったか、分かりますか?
線路が走ってるの、見えますか?

大船渡の駅です。

ここが駅だった…と言われなければ、正直。ここが駅だということに、気づかなかったでしょう。

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建物の2階部分に、どうして?こんな丸太が突っ込めるのでしょうか?

大船渡の街中は、まったく。「街」としての機能を失っていました。



翌日・3日。
盛岡から、宮古へ抜け。国道45号線を南下する形で、山田〜大槌〜釜石、と。廻ってきました。

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営業を再開した「魚菜市場」にも行ってきた!
海のものが並んでて、ホッとした。

のも、束の間。

…大槌の被害は、甚大なんてものではなかった。
地震の揺れ。襲った津波。さらに、小さな街を焼き尽くしてしまう、火災。

大槌の街並みは、他の市町村と違う。建物が焼けて、赤茶けてるのだ。

エフエム岩手・加藤アナウンサーが結構、早い段階で山田・大槌方面へと行っているのだけど。
加藤アナは「あの ‘匂い’ が…匂いが、忘れられない」と、言っていた。いろんなものが、焼け尽くされてしまった街の、匂い。
実際に、大槌町の役場界隈の道路を走行してみて。加藤アナが感じたことが、理解できる気がした。

ご遺体も、どこかの部位が欠けていたりすることが多いそうだ。少しでも、白いものを集めよう、と。遺体が見つかった周辺を、探す方々。

あとは想像してほしい。これが、どういうことなのか。そして、想像できたことが現実なのであって。どうかどうか、物見遊山で沿岸に出かけたり、することだけは、やめてほしい。
私は、自分の目で見ることも、勿論、大切なことだと思っている。どれだけの恐ろしい天災だったか、感じることも、とても大事だから。それを見て、何が自分にできる?これから、どんなことができる?こうして考えることが「前向き」にも、繋がるわけだし。
でも、常識というか、‘人間’ として。節度を持って。行ってほしい。

おととい。関東の、あるラジオ局の方と会って食事をしました。いろんな話をとても興味深く、聞かれた。
これから、もっともっと。津波と地震の被害については、知られなく、かつ、忘れられていくだろう。このままでは。関東圏ではもはや、伝えられていない、報道されていない、現実を私も。知ることになった。

風化するのが怖い。そして、風化するには、早すぎる。まだまだ、これから。ようやく、これから、というところだ。

関東圏でいろんなことをしていくことも必要だ、と、実感した、震災から2か月を迎えた、今週。
by takahashichie | 2011-05-11 19:27

by takahashichie